金沢の夜景 卯辰山・茶寮 卯辰かなざわ より

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金沢から日本海沿いに能登半島を北上して「輪島朝市」に行った後、「白米の千枚田」「奥能登揚げ浜塩田」「接吻トンネル」「禄剛埼灯台(狼煙)」「見附島」「中居湾ふれあいパーク」「雨晴海岸」等を駆け足で走破して、卯辰山の<茶寮 卯辰かなざわ>で夕食した。

部屋から見た金沢の夜景。中央の高層が金沢駅前の ホテル日航金沢で、西北西方向。
2015.11.21.

金沢の夜景 / 茶寮 卯辰かなざわ

金沢の夜景 / 茶寮 卯辰かなざわ

輪島の朝市 能登半島・輪島

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「輪島の朝市通り」で毎朝 (9時-12時) 行われている (第2、第4水曜日と正月3ヶ日を除く)
<輪島朝市>の入口の模様 (Am.10:30 / 2015.11.21.) 。
以前来た時より随分賑やかになっているように見受けられた。しかし、初めてで期待の大きかった同伴者にとっては、川之江の朝市と差して違わないように見えたようだった。

3大朝市の一つだが、「高山朝市 (岐阜)」「勝浦朝市 (千葉)」より長い1000年の歴史を持つ。
輪島塗の漆器店や工房を覗けるのもよい。

輪島朝市 / 能登半島 / 輪島
輪島朝市 / 能登半島 / 輪島

往生極楽院と有清園 三千院門跡

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苔の美しい<有清園>に三千院門跡に取り込まれた (1871)「往生極楽院」がある。
単層入母屋造り柿葺きの阿弥陀堂で、寺伝では恵心僧都 (源信) 建立 (986) とされている。

「往生要集」を編んだ天台宗の源信は浄土教の基礎を作り、浄土真宗では源信和尚 (大師) と尊称される。重文の往生極楽院の本尊「木造阿弥陀如来及両脇侍坐像 (阿弥陀3尊)」は国宝。

極楽院の左方に客殿、右奥に宸殿、苔の合間に複数の「わらべ地蔵」が見える。

往生極楽院と有清園 三千院門跡
往生極楽院と有清園 三千院門跡 / 京都大原

三千院門跡 聚碧園の秋色

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客殿の縁側に座って見る秋の聚碧園 (しゅうへきえん) 。
三千院は「声明の音階」呂律 (りょりつ) から名付けられた呂川 (参道沿い) と律川 (後鳥羽天皇と順徳天皇の大原御陵の手前) に挟まれているが、この池の水源は律川。
宗和流茶道の祖、金森宗和 (1584-1657) による作庭。

左側杉木立に往生極楽院が垣間見える。

聚碧園 / 三千院門跡 / 京都大原
聚碧園 / 三千院門跡 / 京都大原

アンドレ・マルティの版画集とロートレック

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アンドレ・マルティ André Marty が10回に亘って95点の作品を100部限定で頒布出版した(1893-95) 版画集<レスタンプ・オリジナル L’Estampe originale>の第1号の表紙を飾ったロートレック Henri de Toulouse-Lautrec (1864-1901) の6色刷りリトグラフ (1893) です。

刷師はロートレックが使っていたアンクール Edouard Ancourt 印刷所のコテル爺さん Père Cotelle 、出来栄え (刷り具合) を観ているのはダンサーでありアートにも造詣の深かったジャンヌ・アヴリル Jane Avril (1868-1943) です。
版画家と刷師との関係を覗うことのできる作品です。

今日はロートレックの誕生日です。

Couverture de L'Estampe originale / Henri de Toulouse-Lautrec / Musée Van Gogh / Amsterdam
Couverture de L’Estampe originale / Henri de Toulouse-Lautrec / Musée Van Gogh / Amsterdam

<徽軫灯籠>と<紅葉>と<松の雪吊> 秋の兼六園

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ホテルで寛いでから10時に出発、兼六園に向かった。「成巽閣」近くの駐車場に車を置いて、「県立美術館」前から兼六園に入った (65歳以上:無料) 。兼六園一の観光スポットとあって、曲水を渡る虹橋は人でいっぱい。やむなく虹橋の上から撮った写真。

虹橋を琴に、二本足を琴柱 (ことじ) に見立てて「徽軫灯籠 (ことじとうろう)」と呼ばれる雪見灯籠がアクセントだ。犀川から引かれた辰巳用水が曲水(曲水の宴)をなして「霞ヶ池」に流れ込む。冬支度の「松の雪吊 (「唐崎の松」)」と紅葉と蓬莱島が秋の風情を醸し出す。

アオサギも雪客 (せっかく) と呼んだ方が馴染む。  2015.11.22.

<兼六園の雪吊り>は11月1日、「唐崎の松」から始まる。芯柱 (アテ丸太) 5本、藁縄800本を使った「りんご吊り」。3月15日頃から始まる雪吊りの取り外しは「唐崎の松」で終了する。

徽軫灯籠 / 紅葉 / 松の雪吊 / 霞ヶ池 / 蓬莱島 / 兼六園 / 金沢
徽軫灯籠 / 紅葉 / 松の雪吊 / 霞ヶ池 / 蓬莱島 / 兼六園 / 金沢

日本海沿いの 「のと里山海道」で 能登半島へ

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「お東さんの金沢別院」前の小料理屋<安心院>で朝食  (7:30 予約が必要) をとってから、
<輪島の朝市>に出かけた。    2015.11.21.
安心院(あじむ)は大分県の安心院村 (1889) (安心院町を経て宇佐市) 出身の方が経営している。
安心院はスサノオとムカツヒメ (アマテラス) が新婚生活を過ごした聖地であり、市杵島姫はこの地で生まれた。

「のと里山海道」は石川県道路公社による有料道路だったが現在は無料。写真は海道から浜辺に出て見た日本海。能登半島の付根で、右奥に能登半島を覗える。左へ行けば朝鮮半島。
遠浅の砂浜が延々と・・車で走ることができる。

日本海 / 能登半島 / 石川県
日本海 / 能登半島 / 石川県

ひがし茶屋街 金沢

076金沢到着後、ホテルに荷物を預けて徒歩で散策しながら「ひがし茶屋街(東山ひがし) 」に向かった。2015.11.20.
北陸新幹線開通による観光客の急増に伴う物価の上昇、市民の台所「近江市場」の混雑等で市民生活に負の影響が出ていること、宿泊費の高騰等に対して観光客からの不満が出ていること等が地元で問題になっているそうだ。ひがし茶屋街も眩暈がするほどの混雑だと老舗の筆屋で聞いた。
金沢の茶屋街の様子。手前 (宿・陽月) の二軒奥が重文のお茶屋「志摩」(1820)。
花街では お茶屋、置屋、料亭が3点セット (三業) だが、そうした案内はない。
突き当りは卯辰山。夕食をとった日本料理店 「卯辰かなざわ」がある。

秋の京都大原三千院

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京都の秋の紅葉を愛でに八瀬・大原を訪れた。
三千院の御殿門前のモミジ (2015.11.19.)。

三千院 (1871) は伝教大師最澄が比叡山で山梨の大木の下に一院を開いた (782-806) ことに起源を持つ。梶井門跡の別称として梨本門跡とも呼ばれた。
梶井は比叡山の琵琶湖側の東坂本の地名で、ここで天台宗の円融坊が営まれた (860) 。

三千院 / 三千院 御殿門 / 京都大原
三千院 / 三千院 御殿門 / 京都大原

井山裕太棋聖・名人・本因坊・碁聖が王座・天元を奪還し、再び6冠となる。
十段を獲得すれば史上初の7冠となる。

献花

   depuis  2001.

00613日の夜にパリで発生した同時多発テロで亡くなられた方々に対する献花が現場はもとより近くの<レピュブリック広場>で行われています。

Le Bataclanでのコンサートに行っておられた知り合いのフランス人一人が亡くなられ、一人が怪我をされてしまいました。

ギャラリー・イグレックから、庭に咲いたバラの花を献花してご冥福をお祈りいたします。

***

サン・ドニで銃撃戦と報道。2015.11.18. 14:00(Japon)

ギャラリー・イグレックの花々 189  ハナタデ

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ハナタデの花ですが、雄しべが普通に見られる白と違います。
葉の先端が急激に尖っていること、花が疎らであるのが特徴です。
アイ (藍) やイヌタデなどと違って、日本の在来種です。

ハナタデ / Galerie Y.
ハナタデ / Galerie Y.

パリ、サン・ドニで同時多発テロ事件発生 (13日夜) 。
Le Bataclan はヴォルテール大通りに面した劇場。

緊張感のない表情や態度と空虚なコメント、寂しい限り。

メトロポリタン / シテ Metropolitain Cité

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シテ島 Île de la Cité にある唯一の地下鉄の駅、<メトロ4号線 シテ Cité >の唯一の出入り口 / Édicule Guimard。
アール・ヌーヴォーの建築家エクトール・ギマール Hector Guimard (1867-1942)のデザインで、パリを彩るメトロ Métro 名物になっている。
柵部分は「花のモチーフと下部にM」また当時の「メトロポリタン鉄道」を表す Metropolitain は「鈴蘭の茎 brins de muguet」と呼ばれる2本の長い茎状のもので支えられている。

右の方、ルイ=レピーヌ広場 Place Louis-Lépine に「花市場:クイーン・エリザベス2世」 Marché aux fleurs – Reine Elisabeth II が展開する。鳥市は無くなったようだ。

ギマールはパリで第1号のアール・ヌーヴォー建築<カステル・ベランジェ (1898)>の建築家としても著名。

Metropolitain Cité / Place Louis-Lépine / Île de la Cité
Metropolitain Cité / Place Louis-Lépine / Île de la Cité

パリの鉄柵 43  クルニュー・ローマ浴場の遺跡

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クルニュー国立中世美術館 Musée de Cluny – Musée national du Moyen Âge 横の鉄柵。
背景はガロ・ローマン Gallo-romaine のリュテス (現パリ)  Lutèce の南北軸 (カルド・マクシムス Cardo Maximus) であるサン・ジャック通り Rue Saint-Jacques の西側に隣接して置かれた<クルニュー・ローマ浴場 Thermes de Cluny の遺跡>。
サン・ミッシェル大通りに面した鉄柵で、右奥は美術館の一部になっている。

浴場はカルダリウム (高温浴室) 、テピダリウム (微温浴室) 、フリギダリウム (冷水プール) の3点セット。

Thermes de Cluny / Musée de Cluny - Musée national du Moyen Âge
Thermes de Cluny / Musée de Cluny – Musée national du Moyen Âge

ハーグにある 平和宮 Palais de la Paix

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国連の国際司法裁判所 Cour internationale de justice 等が入っている<平和宮 Palais de la Paix> (1913) 。カーネギー・ホール等で有名なカーネギー Andrew Carnegie (1835-1919) の寄付 (対オランダ国) によってハーグ La Haye /デン・ハーグに建設された。

このほど、中国による南沙諸島の一方的な埋め立て工事を巡り、フィリピンが仲裁を申し立てた常設仲裁裁判所はこの宮殿に入っている。公用語は仏・英のみ。
宮外の花壇にはオランダ語で、「地球上で平和が最優先かもしれない。」と・・・

フランスの建築家 Louis Marie Cordonnier (1854-1940) によるネオ・ルネサンス様式の建物。

Palais de la Paix / La Haye
Palais de la Paix / La Haye

2012.08.11.

藤田嗣治、全所蔵作品展 / 東京国立近代美術館

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東京国立近代美術館が所蔵している「藤田嗣治」の全作品の展示が同美術館で行われている (2015.09.19-12.13) 。入場料:¥430。65歳以上は無料。東京メトロ / 東西線 竹橋下車。

乳白色の肌 (女) で寵児となった時期の作品<五人の裸婦 (1923)>と<タピスリーの裸婦 (1923 : 京都国立近代美術館蔵)>を観れた。愛猫が見上げる自画像 (1929) もあった。
<動物宴><ラ・フォンテーヌ頌(しょう)>(1949-60)は絵はもとより藤田自作の額縁に興味が行ったが、説明がなく、殆どの人は自作であることに気付かなかっただろうと思った。

写真は駄目なので、美術館のホームページからキャプチャーした<五人の裸婦>。
真ん中に視覚を置いて、左から触覚・聴覚・味覚・嗅覚の5覚を5人の裸婦像で寓意したもの。

キャプチャ1

勝利の女神 ニケ/サモトラケのニケ

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サモトラケのニケ Victoire de Samothrace はルーヴル美術館の至宝の一つ。
戦艦の船首 / ロストラ Rostra に乗った<勝利の女神 ニケ>の石像だ。

Victoire de Samothrace / Musée du Louvre
Victoire de Samothrace / Musée du Louvre

ギリシャ・ヘレニズム期 (vers BC220-185) の作で、サモトラケ島で発掘され (1863) 復元されたもの。

船首の下部が破壊されているが、ここに戦闘時の体当たり攻撃用武器である衝角 éperon が突き出ていた。
この船首部分が吻側 (ふんそく)  rostrale である。

ニケ (ニーケ) Niké はギリシャ神話で勝利の女神、ローマ神話ではヴィクトーリア Victoire。

2010.12.05.

ジロンダンの噴水 Fontaine des Girondins

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ボルドー Bordeaux のカンコンス広場 Place des Quinconces に置かれている高さ54mの<ジロンダンの記念柱 / Monument aux Girondins>の足元を取り囲む
二つの<ジロンダンの噴水 Fontaine des Girondins>の内の一つ。

Achille Dumilatre (1844-1928)による<共和国の勝利 Triomphe de la République>で、背面に<コンコルド (和解) の勝利 Triomphe de la Concorde>がある。

<ジロンダンの馬 Chevaux des Girondins>と呼ばれる4頭の馬(タツノオトシゴ Chevaux marin)に曳かれたクワドリガ Quadriga 正義の手を付けた杖を持ち月桂冠を載せた勝利の女神が乗り、鍛冶屋 (仕事) とライオン (安全と力) を従えている。踏み潰されそうになっている3体は無知・欺瞞・悪習の寓意像だ。
記念柱の台座の右側にフランスの象徴である<ガリアの雄鶏 Coq gaulois>が見える。

右側へ12haもの巨大広場がガロンヌ川まで続く。     2009.08.04.

Fontaine des Girondins / Place des Quinconces / Bordeaux
Fontaine des Girondins / Place des Quinconces / Bordeaux

ジロンダンの記念柱 / Colonne des Girondins

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ボルドーのカンコンス広場 Place des Quinconces に置かれている高さ54mの<ジロンダンの記念柱 / Monument aux Girondins> (1894-1902) はボルドー Bordeaux のランドマークだ。
その足元に<ジロンダンの噴水 Fontaine des Girondins>があり<共和国記念碑>でもある。Achille Dumilatre (彫刻) と Victor Rich (建築) の共作。

アカンサスの葉をあしらったコリント式の円柱 (高さ43m) のサミットに高さ11mの<共和国の勝利>を表す有翼の女神 (自由のゲニウス / 守護神)を載せている。
右手は「断ち切った鎖」を、左手は「勝利を示す棕櫚の葉」を掲げている。
写真の右側に広さ12ha のクェンコンス広場が展開しガロンヌ川に至る。

フランス革命 (1789) 後の混乱期を一時主導した穏健共和派勢力のジロンド派 (ジロンダン) はロベスピエールの恐怖政治の犠牲となった。ボルドーはジロンド県の首都。

Monument aux Girondins / Place des Quinconces / Bordeaux
Monument aux Girondins / Place des Quinconces / Bordeaux

ボルドーの吻側列 Colonnes rostrales

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ボルドー Bordeaux の12haもの規模のクェンコンス広場 Place des Quinconces のガロンヌ川縁にある有名な<吻側列 Colonnes rostrales (1828)>。Alexandre Poitevin (1782-1859) の作品。
広場の奥にガロンヌ川と17連アーチ橋 ポン・デ・ピエール
Pont de Pierre (1822) が見えている。

吻側 (ふんそく) 列とは戦艦の船首 / ロストラを取り付けた円柱のことで、アンティウムの戦い (BC338) の戦利品としてロストラをローマに持ち帰って演壇に設置したことに起源を持つとされる。海戦勝利の記念柱ということだ。

円柱にはロストラ Rostra の上に船を導く星とカドゥケウス Caducée と碇があり、頂部には貿易 (左) / エルメスと航海 (右) / ダイアナの寓意像が載せられている。Dominique Fortuné Maggesi (1801-92) の作品。

Colonnes rostrales / Place des Quinconces / Bordeaux
Colonnes rostrales / Place des Quinconces / Bordeaux

2009.08.04.